第1回 FLOWERアート&デザイン協会作品展 結果レポート

FADA会長賞(最優秀作品賞)

FADA会長賞(最優秀作品賞)

作品タイトル「伝統は進化する」

フラワーアーティスト

石浦恭子さん

まさか最優秀賞をいただけるとは思っていませんでした。豊かな自然に囲まれて暮らしているので、素材にはこと欠きません。そうしたなかで、私なりにコツコツと続けてきたことが評価されたのはとても嬉しく思います。でも、これからも大それた夢を追うことは考えていません。今の夢は、2人の娘の結婚式にブーケを作ってあげることです。

Massa Nakagawaさん(Flowerアート&デザイン協会会長)の講評:

テーマがとてもよかった。ものをつくる人間として、テクニックは身につけていて当たり前。それを超えて「花をつくるとはこういうことだ」と思える作品でした。「花をいける」は「生ける」「活ける」と書きますが、たとえば「いけ想像る」と表記してみてもいい。FADA作品展を通じて、そんなことも考えさせてもらいました。

優秀作品賞

優秀作品賞

作品タイトル「優しさに包まれて」

フラワーアーティスト 梨本聡美さん

これから家庭を築く花嫁が持つウエディングブーケは一生に一度の大切なもの。その思いを込めて、繊細な花をやわらかいフェザーで包み込むことで母のやさしさを表現しました。20年ほど前にヒューマンアカデミーに入学してから、途中プランクをはさみながら花の勉強を続けてきました。今は講師としてのお仕事も少しずつやらせていただくようになりました。20年前に思い描いた夢が、少しずつ形になってきた感じです。

なかやまれいこさん(フラワーデザイナー)の講評:

フェザーを使った繊細なイメージを感じさせるウエディングブーケを見て、新郎の愛に包まれた新婦の姿が目に浮かぶようでした。

FADA会長賞(最優秀作品賞)の石浦さん、、優秀作品賞の梨本さん、FIAT賞の岡崎さんには、副賞としてMassaさんとのコラボレーション装飾に参加頂きました。

FIAT賞

FIAT賞

作品タイトル「つながり〜絆という名の花〜」

フラワーアーティスト 岡崎晃子さん

土台の部分は自分自身の内面。そこから成長していく姿をチューリップで表現しました。家族や友だちの支えがあって、土台となる心の豊かさを育むことができるというイメージです。チューリップを何本かまとめ、ひとつの大きな花を咲かせました。みんなの力が集まって大きな喜びが生まれる、その象徴です。花屋さんに勤めながら、2011年10月ヒューマンアカデミーに入学しました。これからも花の魅力を深く知っていきたいと思います。

ティツィアナ・アランプレスさん(フィアット・カントリー マネージャー)の講評:

「ShareFlowers」のつながりに通じるような意志を感じました。野に咲いているような素朴な花を使って、FIATが好むシンプルさを出している点もよかったです。

展示作品に込められた思いが、見る人の心に響く

部門特別賞は、アレンジ部門賞、ブーケ部門賞、タペストリー部門賞、フロールエバー賞、花時間賞、ケイコとマナブ賞がそれぞれ選ばれました。

アレンジ部門賞アレンジ部門賞

作品タイトル「fukushima」

フラワーアーティスト
高成都紀さん

サイトー文恵さん(FADA本部認定講師、FADAイベント企画委員会委員長)の講評:

東日本大震災への思いを込めて、それぞれの地域の素材を使って作品をつくりあげている点を評価しました。

ブーケ部門賞ブーケ部門賞

作品タイトル「キラキラ」

フラワーアーティスト
矢島加菜さん

出展できるだけで夢のよう。しかも賞をいただけてうれしく思います。ご指導、アドバイスをいただいた先生に感謝します。

片山結花さん(FADA本部認定講師、FADA教務委員会委員長)の講評:

テーマである“キラキラ”を、生花を使ってうまく表現しています。色合いについても、とても素敵な作品でした。

タペストリー部門賞タペストリー部門賞

作品タイトル「ともに〜あの日の星空〜」

フラワーアーティスト
本多道子さん

中木加奈子さん(FADA事業企画実行委員会)の講評:

3.11以降の「家族とつながりたい」という思いが伝わりました。グラデーションが美しく、立体的な難しい表現に挑戦した作品です。

フロールエバー賞 フロールエバー賞

作品タイトル「新たな1ページ」

フラワーアーティスト
北村実花さん

高見美方さん(株式会社アスク)の講評:

生花とは違ったプリザーブドフラワーの特色と豊富なバリエーションを、多くの人に伝えてくれる作品だと思います。

花時間賞花時間賞

作品タイトル「春のいぶき」

フラワーアーティスト
上野由美さん

小川純子さん(『花時間』編集長)の講評:

春の花をふんだんに使った、上品な色づかいの希望にあふれる作品でした。「暮らしの中によりそう花」という『花時間』のテーマにもぴったりだと思います。

ケイコとマナブ賞ケイコとマナブ賞

作品タイトル「感謝と希望」

フラワーアーティスト
吉原めぐみさん

根岸菜穂子さん(『ケイコとマナブ』編集長)の講評:

重心が低いところから伸びていく2本のラインに、未来へ向かう意志を感じました。これからも学び続けて、ますます素敵な作品をつくってください。

入賞者にはそれぞれ入賞商品と、応募者全員に「Share Flowers オリジナル記念Tシャツ」が贈られました。

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